―今年、ザ・本屋さんは創業39周年を迎えます。
祖母が「髙橋書店」を創業し、十勝で農家と車の営業の経験を経て祖父も経営参加します。その後に父が「ザ本屋さん」に社名変更し創業します。父は電気工事関係で海外出向としてブラジルに5年駐在したこともあります。
―「かちまい」にもノったことがある、「1万円選書」キャンペーンとは?
昨年スタートしたキャンペーンで、次回は9月の予定です。お客さまの好みや性格などを知るため、事前アンケートを行った上で1万円分の本を選書させていただいております。
―普段、どんな方から依頼がありますか?
子どもから年配の方まで、幅広い年代から選書の依頼が来きます。20%は読みたいけど、忙しいので誰かに選んで欲しい。医者や看護師の方がほとんどです。80%は本好きだけど、自分と違う観点の人から本を選んで欲しいという方です。
―面白い企画ですね!いろいろな本を読んでみたくなりました。
実は、今年の7月に20~30名限定の会員制度の選書をスタートしました。本を日常生活の一部に取り入れるという意味合いで、会員に年に5回、本を差し上げるサブスクリプションとなります。本の他、色々なサービス考えています。書店の在り方を時代と共に変えていかないといけないと思います。
―髙橋社長はどんな本がお好きですか?
「明るい気持ちになれる本」が好きです。月に約15冊読みます。好きな作家は熊谷達也、東野圭吾、垣谷美雨です。
―最近お読みになった面白い本を教えてください。
ビジネス本「2025年を制覇する破壊的企業」(SB新書)。決して面白い!という本ではないですが、アマゾンはどこを目指しているか、2025年に自動運転はこんなに進んでいると予測される本です。仕事をする上で世の中を先読みができるので、今後自分はどう生きるかと考えさせます。もう一冊は小説「農ガール、農ライフ」(祥伝社文庫)。メディアに中々取り上げない農業の実態が書いてあり、登場人物の気持ちの変化も面白いです。
ネットの普及や書店の在り方は時代と共に少しずつ変えていっても、なかなか手放せないのは本の紙触り心地、めくり心地ですね♪